「突然、上司からServiceNow(サービスナウ)の資格を取得しなさいと言われた」
「ServiceNow(サービスナウ)という言葉を聞いたことはあるけど、何なのかよくわからない」
このような状況となり、疑問やお悩みをお持ちのIT関連の仕事をされている方も多いのではないでしょうか?
今回は、
「ServiceNow(サービスナウ)とは何か?」
「ServiceNow(サービスナウ)で何ができるのか?」
について、初心者にもわかりやすく全体像をご紹介します。
「今度、全社でServiceNow(サービスナウ)を導入することになったので、どんなものか知りたい」という方や
「今度、全社でServiceNow(サービスナウ)を営業することになったので、概要を知りたい」という方は、ぜひこちらのページをご一読ください。
なお、私自身も同じような状況となり、当然の如くServiceNowって何だろう?という疑問から、Googleなどで検索してみるものの、綺麗に纏められすぎていたり、製品名と企業名が同じことから混同しました。その点も考慮しながらご紹介します。
ServiceNowの大枠
まずはじめに、ServiceNowとは、企業であり、製品(ITサービスプラットフォーム)のことを指します。このサイトを見られている方は後者の内容をお調べになっている方がほとんどでしょう。
ここでは、企業としてのServiceNowと製品としてのServiceNowについて分けてご紹介します。
企業としてのServiceNow
ServiceNowはアメリカ合衆国のサンフランシスコに本社がある2004年設立された企業向けのクラウドベースのサービスプラットフォームを提供している企業です。
”クラウドベースのプラットフォームを構築して、
普通の人々が社内で仕事を効果的にルーティングできるようにする”
ことを目指して起業をされたそうです。
”効率的にルーティングできるようにする”というところがポイントかと思います。
例えば、
見積伝票はシステムに見積を入力すれば出力ができる。
ただ、出力した見積伝票を上司から判をもらうのは、システム化されておらず、
上司を捜して、判をもらうという行動をしなくてはいけない。
となると、効率的にルーティングするまで行きついておらず、ただのシステム化をした。としか言えない。などを指しているのではないかと思います。
「あなたも宇宙船に乗り込んでみませんか?」というワードを使って、
Fortune誌では、2021年の世界で最も称賛される企業の一つとしてServiceNowを選定しています。
2013年には、ServiceNowJapan合同会社が設立され、同社が提供するServiceNowの導入・運用支援をしています。
所在地は、東京都港区にある赤坂アーク森ビルです。
新しい情報としては、2022年にメルカリも製品としてServiceNowを導入し、業務の全体最適化プラットフォームとして利用をすることを発表しています。
事業内容として、以下が記載されています。
Now Platform は、デジタルワークフロー革命のプラットフォームのためのプラットフォームです。
プラットフォームのための、プラットフォーム・・・ちょっと理解ができないところもあるかもしれませんが、これは間違いではありません。
企業は、デジタルワークフロー革命のプラットフォームを必要としており、そのためのプラットフォームを提供しているということとなります。
各企業には沢山のシステム(プラットフォーム)が部分最適化される形で導入されており、1企業内でも複数システムが乱立していることもあります。
それらを集約して、色々なことをできるようにしたプラットフォームを提供しています。
製品としてのServiceNow
それでは、製品としてのServiceNowの概要について紹介します。
ServiceNowは、ITサービスプラットフォームですと上述しました。
実は、ServiceNowの製品のユーザ1号は他でもないServiceNow自身です。
NowPlatformをフル活用して、デジタルワークフローを構築し、最高のエクスペリエンスを実現し、生産性を向上しているそうです。
500を超える企業が、ServiceNow製品に年間100万ドル以上を投じています。それくらい多くの企業から支持されている製品です。
では実際には、なにができるのか、ServiceNowという製品は、プラットフォームであり、NowPlatformと呼ばれています。
NowPlatformは、Application Platform-as-a-Service(aPaas)というクラウドベースのサービスであり、アプリケーションの開発、実行、管理に必要なインフラストラクチャを提供しています。
大きく4つのプラットフォームから構成されています。
・IT Workflows : IT部門の人がつかう
・Employee Workflows : 人事部門の人がつかう
・Customer Workflows : カスタマーサービス部門の人がつかう
・Creator Workflows : 新しいアプリケーションを作ったり、使ったりできる
すべてにworkflowsとあるように、以下が事業内容として公開されています。
あらゆる課題をワークフロー化するためのインスピレーションを顧客に与えるという1つのミッションに沿った一連の価値観を原動力として、
日々活動しています。
上記にあるように、だれが使うかという視点でみると、それぞれの部門が使いたいものを投資導入して利用することが多いかと思いますが、上記全体を一つの製品として提供しているのが、ServiceNowになります。
ServiceNowで何ができるのか
1.社内コミュニケーション
コロナでテレワークの方が増えた際に企業内のメンバー同士のコミュニケーションツールとして、Microsoft TeamesやSlackなどのコミュニケーションツールを利用されている方もいらっしゃると思います。
チャット機能もServiceNowには備わっており、業務の中で必要なチャットややりとりを、クラウド上に履歴として保存したり、やりとりをすることができます。
2.タスク管理
仕事をする上で、色々なタスクはつきものです。
例えば、あなたがなにかを受注する部門にいたとします。
受注してから、商品を受け渡しするまでに沢山のやらなくてはいけないことがあり、他部門も含めた多くの関係者が含まれていることもあります。
それらを注文を受けるところから、システムで工程管理ができるような機能をもっています。
同じシステムを使って、
①お客様が注文する
②受注部門が内容を確認する。
③調達部門が受注部門の確認を受けて、在庫の問い合わせをする
④在庫部門が受注商品の在庫を確認する
⑤在庫があれば、配送部門が配送手続きをする
⑥お客様は今、注文したものがどのようなステータスなのか確認できる
これらのタスクをワークフロー形式で一つの伝票でやりとりを進めていくことができます。
受注する商品によっては、付属するオプションが異なる場合もあると思いますが、それらも自分たちでこういうオプションを紐づけたいなどを直観的な操作で設定していくことができます。
3.レポート出力
色々な断片である事柄の状態の確認をしたい場合など、確認したい人ごとに自動でレポートを作成し、メール送信したり、通知を受けたりして、その内容を確認することも容易に可能になります。
※そのほかにも沢山の機能を備えているため、基本的な機能の説明については別で紹介したいと思います。
ServiceNowの概要のまとめ
ServiceNowってなに?
ServiceNowってどんな企業?
企業向けのクラウドベースのサービスプラットフォームを提供している企業
ServiceNowってどんな製品?
お客様、IT部門、経理部門、カスタマーサービス部門など横断して利用が可能な製品。
クラウドベースのサービスであり、
アプリケーションの開発、実行、管理に必要なインフラストラクチャが用意された
NowPlatformを有した製品です。
ServiceNowの教育申込手順について紹介してます。
ServiceNow教育申込手順
ServiceNowのオンライン試験手順について紹介してます。
ServiceNowオンライン試験手順